第1部アンサンブル紹介!(その1)

アンサンブルプログラムと練習風景をちょこっと紹介!


こんにちは!

第2回コンサートまであと少し、本番に向けたリハーサルもますます熱く進めております!

 

間際になってしまいましたが、当日のプログラムより第1部のアンサンブルについて、3回にわけてご紹介いたします!

曲や楽器のことについて知ることで、打楽器音楽を一味違った楽しみ方もできるかも・・・!

嶋崎雄斗氏の2作品をご紹介!!


今回のコンサートでは、鍵盤打楽器のみ、無音程打楽器のみの、特徴的な2曲が演奏されます。

打楽器はとても多くの楽器がありますが、音程楽器と無音程楽器という分類が、最も大きな分け方のひとつではないでしょうか。

2作品それぞれに、楽器の持ち味と美しさを発揮できる要素が盛りだくさんです。

 

今回この2作品では、嶋崎雄斗氏の作品を演奏します。

自身も打楽器奏者である嶋崎氏の作品のなかでも今回の2作品は、打楽器の中心とも言える「リズム」が細かく組み立てられることが大きな共通点にあります。

その上に、鍵盤楽器の「神々のかけら」では現代的な和音や、楽器の高音域の輝かしい音色が、無音程楽器の「Countdown」では変拍子と緊張感あふれるスピード感が、それぞれ曲を特徴づけることで全く異なる表情の2曲になっています。

 

それでは、2曲をそれぞれご紹介します!

《神々のかけら》 作曲:嶋崎雄斗

1部で唯一の鍵盤楽器のみによるアンサンブルです。
「世界の創造は神々の遊びである」という思想をもとに、神々が小さなかけらを積み上げることで世界が造られていく様子を描いた作品です。三つの鍵盤楽器は「かけら」に見立てられています。かけらが積み重なるように短い音列のかけ合いから始まり、やがて楽器が浮き沈みしながら世界の形が変わっていく。最後はかけらで飽和した空間が破裂し、世界の始まりをもって曲が終わるという場面を表現しています。

 

メンバーは1年、3年、4年と学年はバラバラな3人。リーダーの吉田さん(真ん中)を中心に練習が進められていました。普段はクールな彼ですが音楽のことになると人一倍熱い男です。


かけ合いの部分では何回も繰り返し、複雑なリズムもテンポを落とし丁寧に練習していました。とても綺麗な曲で、鍵盤のメロディーの美しさに聴き惚れてしまいました...。

 

マレットを巧みに操り、三人が創り上げる神秘的な世界をお楽しみください。

《Countdown》 作曲:嶋崎雄斗

スネアドラムやバスドラム、ボンゴ、コンガなどの無音程打楽器を使用するリズムアンサンブルの作品です。

曲は4分の4拍子、8分の7拍子、4分の2拍子...というように徐々に狭まっていきます。ここからタイトルである「cowntdown」が名付けられました。

 

変拍子と複雑なリズムに悩まされながらも、何度も繰り返し、確認しながら練習していました。


聴いていてとても迫力があり、打楽器のかっこ良さが詰まっている作品であると感じました。本番では一人一人の奏者にご注目ください。お楽しみに!

音程とリズムの存在って・・・?


今回の2曲では、音程楽器と無音程楽器のアンサンブルの違いをお楽しみいただければ幸いです。

普段聴く音楽はメロディやハーモニーがあることが当たり前の音楽が多い中で、この全く異なるアンサンブルの2曲を聴いていると、

「音程があるっていうのはどういうこと?」

「音程がなくてもメロディに聴こえる?」

などなど、普段感じることのない感覚が様々に湧いてくるのではないでしょうか・・・!

 

そして2曲に共通する「リズム」という要素が、音楽をつくる大きなパワーを持っていることも、同時に感じることができると思います。

リズムと音程、2つを考えることで皆さんの音楽観が少し変わるかも・・・!?

 

それでは、ぜひ第2回コンサート本番の演奏にご期待ください!

 

横浜国立大学吹奏楽団 打楽器セクション

第2回打楽器コンサート

 

9月18日(日)

開場17:30 開演18:00

瀬谷公会堂(相鉄線三ツ境駅から徒歩10分)

 

入場無料・全席自由

 

‐‐‐プログラム‐‐‐

第1部

バリ島からの幻想曲Ⅱ(伊藤康英)

イントロダクション・アンド・ダンスNo.1(櫛田てつ之扶)

神々のかけら(嶋崎雄斗)

その他、無音程楽器によるアンサンブルやボディパーカッションも!

 

第2部

組曲「道化師」(D.カバレフスキー)

ポップスステージもあります!